「新たな可能性を生み出す」をスローガンに、2004年に誕生したワールドパーティーのドメスティックブランド「Wpc.」。現在では、「Wpc. Patterns」「UVO」「W by Wpc.」など複数ブランドを展開し、人々のライフスタイルに寄り添ったアイテムの提案を行っている。2021年には男性用日傘ブランド「Wpc. IZA」を立ち上げ、男性の日傘利用率の上昇を図っている。今回、そのブランディング戦略について、ワールドパーティー執行役員COO営業本部長Wpc.事業統括部長角谷圭一朗氏に話を聞いた。
「日傘=女性のもの」という固定化したブランドイメージ
昨今、特に夏の気温上昇などが叫ばれ、熱中症対策がこれまで以上に重要になっている。男性の美容に対する関心も、年々高まりを見せており、紫外線対策を積極的に行う男性も増えている。
そのような状況を受け、ワールドパーティーは2021年、男性日傘ブランド「Wpc. IZA(ダブリュピーシーイーザ)」を立ち上げた。当時、同社が展開する「Wpc.」ブランドは女性をメインターゲットにしており、購買者の95%は女性という状況だったが、完全男性向けブランドと位置付けて立ち上げた。
「今から6年ほど前から、男性向けの美容商品が雑誌やテレビでよく取り上げられるようになり、男性美容業界の盛り上がりを感じていました。私も化粧水を買ってYouTubeで使い方を調べたりして(笑)。男性で肌に気を配るようになっているということは、日差しを避ける日傘もいずれ男性にも広がっていくだろうと予測しました」とワールドパーティー...