2018年8月にサービスを開始したスキマバイトサービス「タイミー」は、働き方の多様化が進む中で法改正なども追い風となり、2024年4月末時点で登録事業所数は25万4000拠点、ワーカー数は770万人を突破。今年6月には上場承認をされた。大手人材サービス企業やIT企業が続々と参入する中、同社はいかに市場をリードしてきたのか。BX部長の木村真依氏に、これまでの取り組みについて聞いた。
「アルバイト全員スポットワーカー」の店舗を運営
全てのアルバイト従業員を「タイミー」ワーカーで構成する居酒屋「THE 赤提灯」。コロナ禍を経て飲食業界の人手不足が深刻化する中、人材育成の場としてオープンした。同店舗が初という人はもちろん、飲食店での勤務経験がなくても気軽に働くことができる。
オウンドメディアで新しい「働き方」を伝える
「タイミーラボ」ではタイミーのミッションを伝える新しい働き方を発信。ワーカーや事業者、専門家へのインタビューや安心安全に働くための情報を掲載している。
テレビCM2種を発売日前後に集中投下
2019年11月からは有名俳優を起用したテレビCMを放映した。放映期間中にリアルタイムで効果測定を行い、クリエイティブを最適化。ワーカー向けのCM放映後に事業者の登録が増えるなど、BtoB、BtoCの異なるクリエイティブを放映したことによる相乗効果も見られた。
「街中スキマ広告」で“スキマの価値”を訴求
2023年11月、サービス開始5周年を記念し展開した「街中スキマ広告」。実際に渋谷の街を歩きながら“スキマ”を探し、建物のオーナーなどと交渉。自販機や建物の壁など全て、広告枠を初めて設ける場所となった。
「インフラ」となるためのブランドコミュニケーション
タイミーのミッションは、「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」。「このとき、限られた人にだけ好かれればよいという考えではインフラになることはできない。好きになってもらうための活動と同じくらい、嫌われないための活動を重んじています」と、BX部の木村真依氏は話す。
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