広告マーケティングの専門メディア

           

経済学の視点

GXと「公正な移行」問題

佐々木 勝氏(大阪大学)

求められる産業構造変革と円滑な労働移動の実現

地球温暖化による異常気象は、もはや「異常」ではなく「常態化」しているといっても過言ではない。気象庁は、1991年から2020年までの30年間の平均値を平均気温の基準値とし、そこからの偏差を示すことで年平均気温の推移を示している。そのデータによると、2008年の偏差は-0.08度、2022年の偏差は+0.60度と14年間で年平均気温は0.68の偏差分上昇している。温暖化は着実に進行していることがわかる。

厚生労働省が公表した令和4年労働災害動向調査によると、災害発生の頻度を示す指標(度数率)は、2008年の1.75から2022年の2.06...

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

経済学の視点 の記事一覧

GXと「公正な移行」問題(この記事です)
早期離職を防ぐ「情報」のあり方
スーパースターを生む2つの条件
賃金上昇と生産性向上の関係性は?
対面型とテレワーク、どっちが生産性が高い?
校風の比較経済分析
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する