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最先端企業に聞く現代コミュニケーション部門の組織課題

経営戦略と一体化したメッセージを発信 「NEC像」を形成するための4つの機能

冨岡秀樹氏、井手裕紀氏(NEC)

NECでは1958年にデザイン部門を創設し、長年にわたり「デザイン思考」を実践してきた。プロダクトデザインのみならず、新規ビジネスの創出や業務改革においてそのメソッドを体系化し活用してきた同グループだが、2022年、従来のデザイン機能を大きく再編した。BtoCからBtoBへと事業がシフトしていくなかでの、同社のコミュニケーション戦略とは。

普遍的なパーパスを激変する環境の中で伝えるために

NECは2022年、ブランディング・コミュニケーション・デザインの3機能を経営企画部門の直下に設置した。一貫した「NEC像」を形成し、企業価値向上を実現させることが目的だ。

2010年代以降、PCや携帯電話といったBtoC製品の製造販売から、事業ドメインをBtoB、BtoGの「社会ソリューション」へとシフトしていった同社。これにより、これまでのようなプロダクトを通した認知から、NECという企業そのものに「共感」してもらうことが大切になったと冨岡氏は話す。そうした中で2021年5月に掲げたのが、「NEC 2030VISION」と「2025中期経営計画」だった。

ここで示されたのが、同社の「パーパス」「戦略」「文化」を企業活動の柱として、三位一体で伝えていくという方針だ。…

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