本田技研工業は2023年4月、2001年から掲げてきたグローバルスローガン「The Power of Dreams」を再定義し、「How we move you.」を副文に加えた。2040年にすべての製品を電動化させる方針を示すなど、大きな変革の時代を迎えた同社。クリエイティブソリューションセンターの千田隆作氏に、現在の取り組みについて話を聞いた。
激変の時代を乗りこえ、その先へ グローバルスローガンを再定義
技術の進歩と、世界的に進むカーボンニュートラルを目指す動きの中で、今、自動車産業そのものが大きく変革の時期を迎えている。そのひとつが「電動化」。本田技研工業においても2021年4月、三部敏宏氏が代表取締役社長に就任した際に「2040年に世界の販売のすべてを電気自動車(EV)と燃料電池車(FCEV)にする」という目標を発表した。
グローバルスローガンの策定に携わり、現在クリエイティブソリューションセンターをリードする千田氏は「電動化含め組織が大きく変化するタイミングで、経営部門が先導するタスクフォースをいくつも組んで、議論を進めていきました。その課題のひとつが、社員の意識を変え、変革をドライブさせるための方向性を定めることでした」と話す。
同社の企業活動の軸は…
あと80%