デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します」の理念のもと、ドラッグストアの運営を中心に事業を行うウエルシア。同社では、2021年よりプライベートブランド「からだWelcia・くらしWelcia」を展開。2024年3月より、はじめてのテレビCM「誰も傷つけたくないスポンジ」篇、「毎日食べねば!11種のヌルねば生姜スープ」篇、「2つの幸せが出会った苺アイスバー」篇の放映を開始している。
このブランドは、同社の企業理念を具現化したものだ。同ブランドの商品開発やマーケティングに関わる岡本貴氏は、第一号商品発売までの経緯について次のように語る。
「当社はプライベートブランドでは後発となるため、価格だけを売りにすると、差別化が難しいと考えていました。そこで、お客さまの健康や暮らしの悩みに応えるこだわりの商品をつくっていくことに。1年の準備期間を経て、2021年に無事第一号の商品を発売することができました」(岡本氏)。
商品は、口に入れるものや肌にふれるものなどは「からだWelcia」、…
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