2018年から「Powerful Backing(パワフル バッキング=強力な後押し)」というブランドメッセージのもと、グローバルでさまざまな施策を展開してきたアメリカン・エキスプレス(Amex)。同社のCMOで、グローバル全体でのクリエイティブやスポンサーシップ、メディア戦略などを統括するエリザベス・ルトリッジ氏に日本市場への可能性を聞いた。
⸺AmexのCMOとしてのミッションを教えてください。
私たちは「日々、世界最高の顧客体験を提供する」というビジョンを掲げています。ここ数年は、このビジョンを具現化したものを、今までのAmexのお客さまに加え、ミレニアル世代やZ世代、個人事業主や中小企業の経営者のお客さまに対して、特にアメックスが力を入れている「Powerful Backing(パワフルバッキング=強力な後押し)」のメッセージとを結び付けることで、お客さまに最高の経験を約束し、提供することがミッションです。
⸺「Powerful Backing」の具体的な内容は?
ターゲットとなるのは、社員、顧客、地域社会の3つです。まず社員に対しては、「コリーグファースト」な組織としてサポートすることを第一に考えています。世界中に7万5000人以上の社員を抱えていますが、まず私たちが彼らに十分なサポートをしなければ、社員たちがお客さまへサービスを提供することはできません。「Powerful Backing」の中核をなす社員たちを第一に考えること、そこからすべてが始まっていくのです。
お客さまに対しては、旅行、ダイニング(会食)、エンターテインメントといったカード会員が特に好む分野において、プレミアムな体験を提供することに…