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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

「生」が強み。伝統を守りながら商品を進化させてきた45年間

モランボン「ジャン 焼肉の生だれ」

(左)1979(右)2024

2024年に発売から45周年を迎えた、モランボンが販売する『ジャン焼肉の生だれ』。開発のきっかけとなったのは当時、外食事業を展開していたグループ会社が経営していた『焼肉店 モランボン』の顧客の声だった。来店した顧客から「家でもこの焼肉だれを使って焼肉を楽しみたい、このたれを分けてほしい」という声がよく上がっていたのだという。こうした要望を受けて、商品化開発をスタート。7年の月日をかけて『生パック ジャン』が誕生し、現在は『ジャン 焼肉の生だれ』として販売している。

同商品の特長は独自の『生ブレンド製法』にある。同社コミュニケーション開発部の白川麻香氏は、その特長をこう語る。「一般的に焼肉のたれは、賞味期限を延ばすために加熱殺菌を行います。しかし『ジャン焼肉の生だれ』の場合は、“生”とあるように高温で殺菌することなく、材料をブレンドした上で容器に充填し、素材本来の風味と香りを活かした味わいを実現しています」。

したがって美味しく食べられる保証期間として設けている賞味期間は90日。しかし、発売当初はさらに短い7日間だった。これには、ロングセラーブランドだからこそ成し得た知見の蓄積が貢献していた。…

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