デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
不動産証券化ビジネスの黎明期である1995年に誕生したケネディクス。これまでの約30年間、J-REITや私募ファンドなどを中心とした不動産アセットマネジメント事業を展開してきた。不動産アセットマネジメントとは、投資家ごとのニーズに合致した不動産ファンドを組成し、同社が投資家に即した運用戦略・タイミング・金融手法を用いて管理・運営を行うというもの。長期コアファンドなどにも領域を拡大しており、現在の受託資産額は3兆円を超えているという。
2021年からは、ブロックチェーンなどの技術を活用して発行・管理できる金融商品であるセキュリティ・トークンを活用した不動産セキュリティ・トークン事業を開始。これにより、個人投資家を中心に新たな投資ニーズを獲得し、ケネディクスグループが運用する不動産セキュリティ・トークンの資産規模は事業開始から3年弱で1,100億円超まで拡大。2030年には2.5兆円の市場規模を目指す中、従来の顧客とは異なる顧客の開拓が必要となり、今回のCM放映に至ったのだという。
これまではBtoBビジネスが主力だったため、広告をはじめとするマーケティング・コミュニケーション活動は、ほとんど行っておらず、…
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