販売チャネルの多さなども背景に、EC化率そのものは他業種としてやや低い傾向にある化粧品業界。しかしその一方、アイテムとの出合いの場の多くはYouTubeやInstagramといったSNSがきっかけで、クチコミなどを比較・検討しながら購買に至っている。そうした状況の中で、メーカーはどのように顧客接点を創出しているのか。KANEBO公式オンラインショップ店長の堀綾佳氏に話を聞いた。

オンとオフをシームレスに いつでもどこでも繋がれる工夫
2016年に花王グループ・カネボウ化粧品のコスメブランドとして誕生した「KANEBO」。2020年2月にリブランディングを実施し、「IHOPE.」をブランドコンセプトとしたコミュニケーションを行ってきた。黒を基調とした商品パッケージは“黒KANEBO”として親しまれ、商品はもちろん、売り場やコミュニケーションにおいても希望の発信にこだわっている。テレビCMやYouTube「【I HOPE.】Ch」で展開するコンテンツ「化粧愛。」等では、様々なバックグラウンドを持つ人々を起用したメッセージを発信してきた。
2021年11月には...
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