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社会学の視点

消える流行語、残る流行語

遠藤 薫氏(学習院大学)

ドラマ『不適切にもほどがある!』における昭和vs現代

本棚を整理していたら、雑誌『國文學』の1997年12月号が出てきた。

「流行語」を特集している。昭和50年代、60年代の流行語としては、「ニューファミリー」「ワンパターン」「ギャル」「窓際族」などが並ぶ。すっかり忘れられた言葉もあるが、そうではない言葉もある。「ギャル」は、当時は流行の女子を表したが、今では、あの頃のレトロっぽさを出すのに使われている気がする。

「ヤバイ・セコイ・ダサイ」は、「若者言葉が昭和50年代におとなにも広まった」と説明。これらは、一般語として定着した。「ヤバイ」は当初の悪い意味から、...

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