各商品が選挙に立候補 ユーモアにブランディング
アース製薬は、選挙を模した「アース製薬商品総選挙」と題したキャンペーンを4月18日より実施した。本物の選挙さながらに、本社前には商品を候補者に見立てたポスター一覧を掲示。「もしもアース製薬商品が選挙に出たら」というコンセプトのもと、SNSでの話題創出を狙った企画となっている。
テレビCMでもおなじみの「モンダミン」や「バスロマン」、「ごきぶりホイホイ」といったロングセラー商品を多数販売するアース製薬。虫ケア用品以外にも、オーラルケア用品や入浴剤、お掃除用品などの日常生活に密接した幅広いジャンルの商品を展開、商品名を聞くと大概は誰もが知っている有名なものばかりだ。しかし、それらの商品がアース製薬の商品だとあまり認知されていないことが課題として浮き彫りになっていた。
そこで、認知拡大を図るべくプロモーションを実施することに。内容を試行錯誤していた頃、統一地方選挙が行われることとなり、「選挙」というワードに着目。世の中が選挙に注目するタイミングに合わせて、商品を選挙候補者に見立てるという企画を思いついたとアース製薬 マーケティング総合企画本部の稲積大輔氏は話す。
「各商品それぞれの特長を選挙風のパロディ企画にすることで、多くの方に興味を持ってもらえるのではないかと考えました。選挙ポスターの掲示板なら、多種多彩な当社の商品を一覧で見せることができます。またポスターに記載されている候補者の出身地、所属政党など、名前とスローガンだけでなく細かい部分の表現にこだわって、リアリティ感とユーモアを掛け合わせた設定を工夫しました」。
掲示板を作成し候補者を掲出 本格的な「商品総選挙」を実施
「どこまで本物の選挙ポスターらしさを出せるか」にかなりこだわったと話す稲積氏。例えば、液体ハミガキ「モンダミン」は「ペパーミン党公認 お口クチュクチュの会 門田みん」とし、スローガンに「お口の健康を守り、笑顔あふれる社会へ!」と表現。入浴剤の「温泡(おんぽう)」なら候補者名も「温泡」と商品名をそのままにし、音感の似た実在の政治家を彷彿とさせる名称に...