組織の改編も実施し社内共創で統合的な提案を強化
総合広告会社オリコムは2022年に創業100周年を迎えた。今年4月に代表取締役社長に就任した中島明美氏は、「当社は決して規模は大きくないものの、総合広告会社としてのソリューションをすべて兼ね備え、かつデジタルにも強い。この特徴が生きるよう、社内の各部署のプロフェッショナルが共創しながら、クライアントにとっての最適解を提案できる体制をつくりたい」と組織の展望を語る。
また、折込広告や交通広告市場を開拓してきたオリコムだけに、「マス広告の領域だけでなく、変容していく生活者の購買意識や行動動線を押さえたサービスも開発・提供していきたい。さらに、それらの施策が実際に生活者の行動にどのような影響を与えたのかまで検証できる仕組みの開発も考えている」という。例えば、最近ではコニカミノルタマーケティングサービス※と組み、店舗内での購買行動を映像で捕捉し、広告や販促施策の効果を検証して、よりマーケティング効果の高い改善策を提案する取り組みを始めている。
※6月1日から「ゴウリカマーケティング」と合併、新体制スタート。
こうした経営方針を具現化するため、同社では組織改編を行った。「新規開発の部門を従来のクライアント向き合いの営業部と切り離し、開発営業局として独立させた。ここでは、新しい営業...
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