広告マーケティングの専門メディア

           

宣伝会議賞

磨きあげた『自分らしい』言葉/ゴールド&眞木準賞 受賞者座談会

石川一輝氏、紀川晴好氏、二宮正昭氏

贈賞式を終えて約1カ月。コピーゴールド、ビデオ&オーディオゴールド、眞木準賞を受賞した3名で座談会を実施し、宣伝会議賞や、言葉への向き合い方について聞きました。

受賞作はこちら



「コピーゴールド」受賞
フリーランス
石川一輝氏

「ビデオ&オーディオゴールド」
受賞
アルバイト
紀川晴好氏

「眞木準賞」受賞
会社員
二宮正昭氏

──自己紹介と、これまでの「宣伝会議賞」への取り組みについてお聞かせください。

石川:「宣伝会議賞」のことは10年前くらいから耳にしていたのですが、きちんと取り組み始めてからは今回で4度目。芸人兼作家として活動していて、YouTubeで『宣伝会議会議』という、芸人仲間と「宣伝会議賞」に挑戦する番組を配信しています。

紀川:昨年、大学を卒業して、いまはアルバイトをしながら就職活動をしています。大学3年生の時に宣伝会議の「コピーライター養成講座」を受講し、コピーライティングの魅力を知りました。宣伝会議賞への参加は2回目です。

二宮:広告とは関係のない会社で働いていますが、ずっと広告業界へのあこがれは持ち続けていました。そこで、40歳になった時、眞木準さんのコピー「四十才は二度目のハタチ。」を思い出して、挑戦を始めたんです。ネーミングやコピー、ラジオCMコンテストに参加するようになって。ここ2、3年で、賞をいただけるようになりました。「宣伝会議賞」への挑戦は第57回から。毎年一次審査を通過するかしないか、という感じだったのですが、今回初めて三次審査を通過して、ファイナリストに選ばれました。

石川氏はYouTubeチャンネル『宣伝会議会議』で、芸人の越田You氏、シロたろし氏と共に、応募期間中は毎週生配信を実施。課題の分析や結果報告などを行った。

──言葉で表現することに興味を持ったのは、いつ頃からですか?

二宮:高校生の頃、国語はかなり苦手で、本を読むのも苦手。得意なのは数学でした。でもコピーライティングには興味がありました。少ない言葉で、端的に表現していくコピーライティングが、シンプルに数式で表す数学の世界と近いものを感じていたのかもしれません。

紀川:僕は子どものころから文章で表現することが好きで、中高生の時に小説を書いて、コンテストで賞をとったこともありました。その後は「コピーライター養成講座」に通ったり、毎月のようにどこかのラジオ局がやっている、ラジオCMのコンテストに応募したり、ということを続けていました。

石川:僕も言葉が好きで、表現することが好きでした。学生時代に立ち上げたコントグループを今でも続けていて、脚本を書いて自分も出演しています。

──ファイナリストに選ばれた時、どのようなお気持ちでしたか。

石川:最初に協賛企業賞の連絡をいただいていて、同じ番号からの電話だったので心の準備ができていました(笑)。協賛企業賞のときはパニックでしたが、ファイナリストのときは素直に嬉しかったです。

紀川:連絡がきた時は現実味がなく、1カ月後には贈賞式で東京に行くんだ⋯と、他人事のような感覚でした。あとからじわじわと、嬉しい気持ちが膨らんでいった感じですね。

二宮:私は仕事中だったので、妻から「宣伝会議から電話がかかってくるから」と言われて、そわそわしながら待っていたのを覚えています。内心は心臓バクバクでしたが、冷静に対応してしまいました⋯。

──受賞された瞬間はいかがでしたか?

石川:グランプリを受賞して卒業したかったので、ゴールドで名前を呼ばれたときは「これが人生だよなぁ」と思いました。でもプレゼンターの谷山雅計さんが「僕はグランプリだと思った」と言ってくださったので、救われた気持ちがしました。

紀川:呼ばれた時は一瞬呆然として、信じられないという気持ちと、本当に選ばれた!という気持ちが交互に来ました。今にして思えば、ホッとした気持ちも大きかったかもしれません。自分がつくったものが認められた、という安堵ですね。

二宮:毎日そわそわしていて、3月1日の月刊『宣伝会議』でファイナリスト作品が発表された時も、「いけるかな?」「無理かも」と浮き沈みが激しくて⋯。会場で懸垂幕を目にした時も、どんどん自信がなくなってしまったんです。だからいまだに信じられません⋯。スピーチも何も考えていませんでした。司会者に「眞木準さんはどのような存在ですか」と聞かれて、素直に眞木準さんのコピーに背中を押されたという話ができたので良かったです。

──スピーチに関して、石川さんと紀川さんはいかがでしたか。

石川:舞台に立つ人間として、ちゃんと話をできなくては!と去年の贈賞式の映像を見てイメトレをしていたんですが、今年は司会者の方との対話形式で想定と違っていて(笑)思っていたようには話せなかったですね。

紀川:「僕の部屋にはギターとベースがありましたが、どちらも全く弾けません」と言ったのが会場でそこまでウケなくて、軽くパニックになってしまって⋯(笑)。でも、ローランドさんへの感謝の気持ちを伝えることができたので良かったです。

──今年は4年ぶりの懇親会開催となりました。

石川:YouTubeに...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

宣伝会議賞 の記事一覧

広告の面白さを知るきっかけに 中高生部門 受賞者座談会
牛乳=青春!?10代がつくるキャッチコピーで気づいたこと
磨きあげた『自分らしい』言葉/ゴールド&眞木準賞 受賞者座談会(この記事です)
「人生の転機だった」と10年後に言えるようにしたい
一次審査通過本数を競う!中高生部門「優秀学校賞」発表
阿部広太郎さん×SKY-HIさん対談 10代に伝えたい「言葉」の力
10代の想いを受け止める 中高生部門審査講評
第60回 「宣伝会議賞」最終審査会&贈賞式フォトレポート
クリエイター100名に聞く一次審査講評(2)
クリエイター100名に聞く一次審査講評(1)
最終審査員15名が振り返る第60回「宣伝会議賞」
第60回「宣伝会議賞」ファイナリスト作品を一挙紹介
第60回「宣伝会議賞」グランプリ受賞者がついに決定
「中高生部門」の協賛企業賞が決定!(2)
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する