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宣伝会議賞

「人生の転機だった」と10年後に言えるようにしたい

守本 悠一郎氏

3月10日、第60回「宣伝会議賞」が幕を閉じました。「宣伝会議賞」初めての応募でグランプリの座に輝いた守本悠一郎さん。「言葉」に対する思いと、これからについて聞きました。

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「宣伝会議賞」グランプリ受賞者インタビュー
フリーランス
守本 悠一郎氏

「言葉を仕事にしたい」と思って応募したのが「宣伝会議賞」でした

──大学でプロダクトデザインを学んで、在学中からフリーランスでデザインの仕事をされてきた守本さん。「宣伝会議賞」に応募したきっかけとは何だったのでしょうか。

言葉にかかわる仕事をしてみたかったんです。クライアントさんの考えを文章でまとめたり、プライベートでもnoteを書いてみたり、昔から言葉を書くことが好きでした。でも、今まで「デザイナー」という肩書で仕事をしてきたので、ここからどうやって言葉にかかわることを仕事にできるだろうか?と考えた時に見つけたのが「宣伝会議賞」でした。

応募を思い立ったのは2022年の9月。宣伝会議賞の他にもラジオCMコンテスト3~4件に応募して、そのひとつで金賞を受賞しました(第33回MBCラジオ CMグランプリ)。

──グランプリを受賞した作品は会話調でしたね。

会話調のキャッチフレーズが得意というわけではありません。応募した作品で会話調のものは、決して多くはありませんでした。むしろ、広告コピーを考えるようになって日が浅いので、自分の得意な型についての自覚もありませんでした。まずは「宣伝会議賞」のサイトに掲載されていた過去の受賞作品を見て、そのコピーたちが持っている性質を意識しながら、見よう見まねで考えていきました。

全部で600点ほど応募しましたが、音声広告はそのうち1割程。ひとことでは伝えきれない切り口から膨らませて字コンテにしたり、逆に、字コンテから中心となる言葉だけを削りだしてキャッチコピーで応募したり。初めてだった分、柔軟な手法で考えられたのかなと思っています。

──デザインとコピーライティングに共通点はありますか。

僕は、デザインとコピーの根幹は同じだと思っています。デザインもコピーも、始まりはアイデアです。そして、そのアイデアは企業や商品が持つ魅力だったり、まだ形になっていない“何か”に輪郭を与えるものです。輪郭が与えられた結果、グラフィックか、映像か、言葉か⋯というアウトプットになるわけですが、根本は一緒なのではないでしょうか。

僕の場合、デザインをするときも、一度...

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