Web3.0時代への進化に伴って変わる生活者の価値観。企業もその価値観を理解し、戦略を変化させていく必要がある。では、Web3.0時代における生活者の価値観は企業との関係をどう変えていくのだろうか。ここではそんなWeb3.0への疑問を解決すべく、フィナンシェ代表取締役CEOの國光宏尚氏が次世代のマーケティング活動の在り方を解説。ファンマーケティングからデータマーケティングまで、マーケターが気になるテーマとWeb3.0を掘り下げる。
Webの変遷に欠かせない 3つのテクノロジー進化
Webにおける時代の変化が訪れるときには、ある法則性があります。ここで目を向けるべきはテクノロジー業界における大きな要素である「デバイス」「データ」「データの活用法」の3点です。これら3つが同時に進化するとき、Webの時代も変わります。もちろん、Web2.0からWeb3.0への移り変わりも同じです。
そもそもWeb2.0とは何だったのでしょうか。私が考えるWeb2.0のスタートは2007年。極めて重要な3つのテクノロジーが偶然、同時期に誕生したのです。ここで言う、極めて重要な3つとはiPhone、Twitter、Amazon Web Services。現在のテック業界のみならず、産業界に大きな影響を与えたスマホ、ソーシャル、クラウドのことです。
そして、これら3つのテクノロジーを主導するGAFAは世界的に爆発的な成長を見せます。2021年には、その時価総額合計は770兆円規模に成長しました。しかし、ここ最近のGAFAの決算を見ると、以前のような成長は感じられません。
この事実から推測できるのは、Web2.0時代におけるGAFAの成長を形成してきたスマホ、ソーシャル、クラウドがいよいよ成熟期を迎えたということです。この3つに代わる新たなテクノロジーが生まれれば、時代は移り変わるでしょう。その鍵になるのは、次世代を担う新たなテックトレンド、メタバース(VR/AR)、Web3.0/ブロックチェーン、AIの3つであると考えています。
冒頭に、Web業界で重要な位置を占める「デバイス」「データ」「データの活用法」の3つが変化することが転換点になると述べました。要は、この3つが同時に移り変わることで、Webにおける時代の変化が起こります。
具体的に言うと、Web1.0から3.0にかけ、デバイスはPC→スマホ→メタバースに。そしてデータはWebサイト→ソーシャル→ブロックチェーンに変化します。ソーシャルでやり取りできるデータは「情報」にすぎませんでしたが、Web3.0時代では、いよいよメールを送るかのごとく「価値」というデータをやり取りできるようになります。ここに寄与するのがブロックチェーン技術です。
最後にデータの活用法。もともとストレージで管理していたことをクラウドでできるようになり、さらに今後のWeb3.0時代では高度にディープラーニングされたAIが管理する時代が訪れます。
このように、「デバイス」...