広告は人の心を動かすことができる だからこそ、人材育成に投資を
2023年がスタートして2カ月。物価の上昇が続く中、春からは大企業を中心に賃上げも見込まれる。日銀の金利施策に対しては様々な意見がある。金利の低いうちに設備投資や事業改革を進め、値上げと供に賃金体系の見直しを行いたいところだが、日本の99%を占める中小企業にとっては、事業継承や受注価格が上がらないなど事業存続のための課題も大きく賃金引き上げは難しい。
とはいえ、ファストファッションメーカーがいち早く大幅賃金アップを表明し、生命保険会社、飲料メーカーはもちろん、新橋の居酒屋まで人材投資としての大幅賃上げを決断した。
以前は交際費、交通費、広告費は切り詰めやすい経費の「3K」と言われた。人の心を動かす「広告ビジネス」だからこそ人材教育への投資を進めたい。ビジネスモデルの変革に際して「成長した人財資産」を「適切な収益」として得られる広告業界への昇華を願いたい。
雑誌デジタル広告とWebメディアの価値軸の違いを解明
1月31日、日本雑誌協会及び日本雑誌広告協会の連名で「M-VALUE DIGITAL(デジタル広告効果測定調査)」のリリースが出された。両協会では、2013年から2019年にわたって「雑誌」本誌に掲載された純広告やタイアップ広告における「広告調査」を行っており、認知から利用・購入意向までの広告ファネル調査を基本として、掲載された「広告」への意識調査や広告メッセージ受容度など「雑誌広告ならではの様々な広告効果」を調査・検証してきた。6回にわたる調査によって、雑誌広告特有の「効果指標」はノルム値化されている。
一方、雑誌ブランドに紐づいた...