「食」を起点に絡み合い 複数の体験をつくり出す
今、日本橋兜町が変化しつつある。銀行や証券会社が立ち並び、「金融の街」と呼ばれる兜町は、昨今さまざまな「食」を楽しめる場所へと進化しているのだ。
そんな変貌を遂げる兜町に2022年12月、食の複合施設「BANK」がオープンした。運営はフレンチビストロ「Neki」などの人気飲食店を手がけるイートクリエーターだ。
「BANK」は、「Bakery bank」、「Bistro yen」、「Coffee bar&Shop coin」、「Flowers fēte」がひとつの空間に集まった複合型店舗。全体のプロデュースは、日本橋兜町に2つのパティスリー「ease」と「teal」を展開する大山恵介氏が担当している。
「パティスリー『ease』の世界観を五感で感じられる場所をつくりたい。日本橋という伝統ある街に新たな価値をつくりたい―。これが私の当初の構想でした。『BANK』はこの想いに共感した人々が集まり、食、花、インテリアが融合して完成した複合ショップ。展開する業態は、ベーカリー、ビストロ、カフェバー&インテリアショップ、フラワーショップの4つ。それぞれの業態が食や生活と関わり合い、時間と空間を豊かにする本質的な価値を提供しています」(大山氏)。
「BANK」の特長は、統一された世界観の中で、「食」をとりまく...
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