ダイレクトマーケティング活動において、創造性を発揮する余地がもっとも大きいとも言えるのがダイレクトメールだ。古くからある手法だが、それゆえにクリエイティブの工夫と蓄積もある領域だ。ここでは「全日本DM大賞」(主催:日本郵便)の過去5年のグランプリ金賞受賞作品をもとに、クリエイティブの工夫に迫る。
苦労していた営業活動、“カフェ”が解決!
広告主:イムラ封筒 制作者:イムラ封筒 受賞:2022年(第36回)
新規サービスの認知拡大を図る、toB向けカフェ風DM
イムラ封筒は2021年、新たな事業として顧客のダイレクトマーケティングを総合的に支援するサービス「イムらと」を立ち上げた。発送先は、通販を主な事業とする未取引企業や既存顧客のマーケティング担当者。顧客が抱えるダイレクトマーケティングの課題や悩みを、気軽に無料で相談できるカフェがオープンしたという設定でDM全体を設計した。

大企業に響いた2つの“スタサプENGLISH”DM
広告主:リクルートマーケティングパートナーズ 制作者:フュージョン 受賞:2021年(第35回)
「単語帳」と「削節」で労力・コスト削減をアピール
リクルートが提供するオンライン型の学習プログラム「スタディサプリENGLISH 法人サービス」は、従業員数が多い企業、合計3800社の人事部長宛に、2種類の箱型DMを発送した。ひとつは英単語帳を模した冊子、もうひとつは...
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