2023年、始動「ANYTIME, ANYWHERE化」に注目
2023年がスタートした。行動制限のかからない年末年始は多くの国内外の旅行客が見受けられ、各所の催事も賑やかであったように思う。テレビでは昨年過去最低視聴率となった大晦日の「歌合戦」がさらに若い世代向けに構成内容を大きく変更し、司会者を含め演出等も変わった印象を受けたが、視聴率は1ポイントの増に留まったようだ。
ただNHKプラスやUーNEXTでの配信も積極的であり、アプリ視聴や見逃し視聴を含めての延べ到達率や延べ到達数も知りたいところだ。通信技術や端末の変化に伴う「ANYTIME, ANYWHERE化」が進み、テレビCMに見られる「時点」といった指標以外にも、特定のコンテンツでは一定期間内でのCMターゲット接触率や接触回数への「考え方」にも注目したい。
雑誌のDXに必要な2つのポイント 「脱現物」と「簡略化によるスピード化」
1月6日、東京ドームホテルにおいて日本雑誌広告協会の新年会が行われた。冒頭、中部嘉人理事長による挨拶の中で出版社のデジタルメディア広告調査を行った「MーValue」、協会ホームページのリニューアル等のお知らせに加えて「DX委員会」及び「価値創造委員会」(仮称)といった2つの委員会を協会内に新設するといった発表があった。いずれも「未来志向」の委員会であり、雑誌や雑誌広告にとって今後重要な役割を担っていくものと思われる。
「DX」については2つのポイントがあると私は考えている。1つ目は「脱『現物』構造の実現」、2つ目は「『簡略化』による速進化(スピード化)」である。雑誌制作や雑誌広告の制作・掲載は「誌面」に掲載するまでに「申込書」「素材送り」...
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