デジタル広告市場における品質課題を解決することで市場の健全な成長を目指し立ち上げられた「デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)」。認証開始から1年が経過したJICDAQでは、11月28日にこの1年の成果を振り返る「JICDAQ Annual Report 2022」を開催。その様子をレポートする。
課題はアドバタイザーの認知 市場に対する啓発活動重視へ
第一期認証事業者公開から1年が経ったJICDAQ。2022年11月28日時点で「登録事業者」は161社、その内認証を取得した「品質認証事業者」は119社、取り組みに賛同する広告主である「登録アドバタイザー」が107社となった。
JICDAQが実施した「登録アドバタイザー」を対象とする調査では、デジタル広告取引において4月以降の全発注における認証事業者への発注実績の割合は、「認証事業者への発注実績割合が8割以上」という企業が93%であり、意識の高さがうかがえた【図表】。

図表 デジタル広告取引において、2022年4月以降の全発注における認証事業者への発注実績割合は?
調査対象:登録アドバタイザー106社(内、回答27社)、調査時期:2022年10月中旬、調査方法:Webアンケート
反面、「登録アドバタイザー」以外も含めた広告主への調査※では、「無効トラフィック」への対策率は57.5%、「ブランドセーフティ」への対策率は68.8%にとどまり、これらの結果から...
あと60%