最先端映像技術を駆使してブランドの世界観を表現
日産自動車はプレミアムコンパクトカー「NISSAN AURA」(以下、AURA)において、同社初となる短編映画「CHASING THE LIGHT ~これは、私を旅する物語。~」を11月16日より特設サイトにて公開した。本短編映画はAURAブランドのイメージキャラクターである中谷美紀さんを主演に、南極から宇宙まで、普通では走れない場所を巡るというロードトリップムービーだ。
AURAでは、マス施策においてもデジタル施策においても一貫して「解放(=UNLEASH)」というコアメッセージを発信。現実世界ではない、常に魔法がかかったようなマジカルな表現で、同社の他の車種と一線を画したブランドの世界観を構築している。
「車にこだわりを持っている」、「上質な車を求めている」といった人々に愛されているAURAは、ターゲットの趣味関心に合わせた切り口でライフスタイル、トラベル、ミュージックなど、カルチャーの視点で多種多様なコンテンツを生み出してきた。そんなAURAが今回チャレンジしたのが短編映画だった。
AURAというブランドの上質さを、直感的かつ感覚的に届けるためには、どのような手法で発信すべきか試行錯誤していたと、本施策のクリエイティブディレクターを務めたTBWA\HAKUHODOの市川直人氏は話す。
企画立案の経緯について市川氏は、「今回の施策では、コアメッセージである『解放(=UNLEASH)』と『技術の日産』を掛け合わせたコンテンツ開発を目指しました。どのような表現がふさわしいのかを模索し、たどり着いたアイデアが『通常、車では行けないような世界を走る物語をつくろう』というもの。最先端のテクノロジーを駆使して幻想的な世界をAURAで駆け巡る、そんなストーリーが浮かびました」と話す。
「直感的、感覚的」にブランドの世界観を届けるため、機能訴求、スペック訴求など、説明的な内容に陥りがちな車の広告において、今回は「いかに感覚的な表現に振り切れるか」という点に重きを置き、広告ではなく、短編映画をつくるという意識を常にチーム内で共有し、制作を進めていったという。