スタートは地域課題の解決 ARの可能性に開眼し新たな挑戦
2022年4月、空間認識による3Dマップ作成・自己位置推定・マルチプレイヤーをワンストップで提供するARクラウドプラットフォーム「Pretia」がサービス提供を開始した。開発したのはプレティア・テクノロジーズだ。「『Pretia』は、AR開発をより簡単にするクラウド型のサービスで、2021年3月にクローズドβの事前登録を開始。日・英2言語で提供する。
AR開発者にとっては開発コストを軽減できるほか、これまで難易度が高かった現実世界の物理法則を共有し、ユーザーにとって負担のないAR体験の設計・開発を容易にした。また同じAR体験を複数人で同時に行っても、各自の行動の結果が他のユーザーにも反映される同期的体験をつくるのが難しかったというが、こうした体験設計も、より手軽に開発できるようになっている。
プレティア・テクノロジーズ・代表取締役CEOの牛尾湧氏は「AR市場は世界的に2027年まで、年率で約40%の成長が見込まれている市場」と語る。しかし「ARを体験できるデバイスの普及が進んでいるにもかかわらず、想定したほどには活用が進んでいない現状もある」と指摘する。そして同氏は普及を阻む壁については大きく3つの理由があると考えた。
「まず現実との乖離が大きいこと。次に複数人で体験するARが少なかったこと。そして何よりも開発コストがかかりすぎていた」点だ。こうした課題を解決するため、ARクラウドプラットフォーム「Pretia」には、先のような開発者にとってのメリットを提供する。
「『Pretia』は、未来のARコンテンツの基盤となりうるものと考えている。例えば、従来のARコンテンツはデータを保存することができなかった。それは操作に使用するコンピュータなどデバイス側に自分の居場所がわからなかったから。そこで、私たちはコンピュータービジョンという空間認識の技術を活用し、コンピュータが自分の居場所情報を数㎝誤差の精度で認識できることを可能にした。今後、AR活用のユースケースが広がり、リアルとデジタルの融合や新しいコミュニケーションの創出に課題がある企業・プロジェクトでARを使うケースが増えることを期待している」(牛尾氏)。
「Pretia」の活用例としては、商業施設内をキャラクターが動きながら案内してくれるナビゲーション、建物や店舗の特徴を生かしたAR謎解きゲーム、スマホをかざすと動き出す広告、倉庫や物流拠点でのナビゲーションなどなどBtoCのエンタテイメント領域だけでなく、BtoBにも広がっている。
地域の自治体でも活用可能に より手軽な体験開発を目指す
2022年8月、プレティア・テクノロジーズはSBIインベストメント...