2023年新春。日本のOOHトレンドを予測してみた。お正月の余興※1と思ってお付き合いいただければ幸いである。
1.OOHインフラ標準化の加速
OOHビジネスを支えるインフラ標準化の機運が高まっている。特にメジャメント領域においては、昨年World OOH Organizationが新ガイドラインを発表し、VAC※2をベースにクロスメディアに対応したOOHメディア・カレンシーの標準化が提唱された。国内でも各業界団体がOOHメジャメントに関するプロジェクトを立ち上げるなど、メディア・カレンシー構築への関心が高まる中、2023年は業界標準化に向けたプロジェクト統合の動きが本格化するだろう。
また、特にDOOHにおいては配信仕様の標準化も進むことが予想される。テレビやオンライン広告と同様、配信仕様が統一されることで、広告主や広告会社のクリエイティブ制作負担を軽減し、ひいては媒体社の収益確保および運用の簡素化にもつながる。
2.オムニチャネルにおけるOOH
クロスメディアに対応したメディア・カレンシーの標準化が進み、OOHの広告効果も客観的に示すことができるようになってきたため※3、2023年はOOHもオムニチャネルのメディア・プランニングにおいてオンラインやテレビと同列に扱われるようになるだろう。実際、国内の有力なオムニチャネルDSPは既にDOOHに対応しており、昨年からは主要なグローバル・オムニチャネルDSPもDOOHの取り扱いを開始している。
また...
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