広告マーケティングの専門メディア

           

R30のホープたち

学生時代の経験とロート製薬マーケターとしての課題 掛け合わせてつくった社内ベンチャー

長岡里奈さん(ロート製薬)

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はロート製薬 プロダクトマーケティング部で活躍する長岡里奈さんに話を聞いた。

ロート製薬
プロダクトマーケティング部
PM1グループ
長岡里奈(ながおか・りな)さん 26歳

2019年、ロート製薬に入社。1年目から目薬の商品開発に従事し、商品の企画・パッケージデザインを担当。2年目から兼業で社内起業PJを開始、翌年アイフォースリ―社を設立。2022年、目薬ボトルからリサイクルしたサングラスを発売。

新規事業企画のポイントは強い気持ちで挑戦すること

大阪に本社を置く大手製薬会社のひとつロート製薬のマーケティング組織は、商品企画を行う部署とプロモーションを担当する部署に大きく二分されている。そのうち、目薬の商品企画に携わっているのが長岡里奈さん。1年目から配属され、現在で4年目になる。

長岡さんの役割は目薬の商品企画にとどまらない。2020年に同社内で公募が始まった社内ベンチャー企画に応募し、その翌年には目薬ボトルの廃プラスチックをリサイクルしたサングラスを製造・販売する会社、アイフォースリーを設立。2022年10月に発売を開始した。マーケターと起業家という二足のわらじでの活動の背景にあるのは長岡さん自身が学生時代に感じた健康を取り巻く課題意識だ。

「学生時代にインドに赴く機会があり、そこで健康課題に悩む現地の方々の声を聞きました。当時はインドのホテルにある石鹸を回収してリサイクル石鹸をつくり、クラウドファンディングで資金を集め、悩んでいる方々に届ける活動をしていました。そこで学んだのが、『世界規模の課題にアプローチする意義のある事業ではあるが、実際に共感して、お金を払ってもらうのは難しい。社会課題の解決と事業をどう両立すべきなのか?』という視点でした。ロート製薬のマーケティングに興味を持ったのも、誰かの健康の悩み事を解決したいという想いからでした」(長岡さん)。

学生時代からの想いがある中、入社2年目に舞い込んできたのが社内起業の公募というチャンスだったと長岡さん。企画から販売までを実現したアイフォースリーの起業は、以前から...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

R30のホープたち の記事一覧

学生時代の経験とロート製薬マーケターとしての課題 掛け合わせてつくった社内ベンチャー(この記事です)
ヱビスビールブランドの若手担当者流「新たな価値の見つけ方」
ルミネ立川開業40周年イベントを企画した入社5年目の若手社員
トライグループのマーケティングを担う 入社6年目の宣伝部長
研究開発出身の若手マーケター、「シスコーン」の新たな届け方に挑む
若手が担った「スコーン」リブランディング、湖池屋に吹く新しい風
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する