「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」※によると、ユーザーの約85%が「インターネット広告への情報活用に不安を感じている」と回答し、半数以上が「広告表示のされ方に対して嫌悪感を抱いている」と回答している昨今。インターネット広告事業者はどのような危機感を抱き、また対応を考えているのだろうか。アドウェイズ代表取締役社長の山田 翔氏に聞く。
※日本インタラクティブ広告協会(JIAA)「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」調査結果

アドウェイズ
代表取締役社長
山田 翔氏
2007年アドウェイズに入社後、新規メディアの立ち上げを担当。2009年10月、PC向けアフィリエイトサービス「JANet」のプロダクト責任者に就任。その後、スマートフォン向け広告配信サービス「AppDriver」など新規サービスの立ち上げに貢献する。2012年に新規事業開発室室長に就任。2013年7月にアドウェイズ子会社のBulbit(現UNICORN)の代表取締役社長に就任し、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」を指揮、主力プロダクトへ成長させる。2014年にアドウェイズ執行役員、2016年1月に上席執行役員、2016年6月に取締役に就任後、2021年7月より代表取締役社長に就任。
“断片的”な数字への過度な評価が良質な広告体験を阻害する
本来広告は、普段の生活で目にしない情報に偶然出会える喜び、いわば“セレンディピティ”を得られる貴重な存在です。当社の子会社の調査【図表】によると、新しいアプリを探す際に「広告をきっかけにダウンロードした」と答えた回答者は、全体の半数に上るほどでした。