いまや、多くの企業が顧客とコミュニケーションをとるために活用しているTwitter。企業もユーザーも無料で使える気楽さが世界的にユーザーを増やし、それによって広告商品を拡充してきたが、広告もユーザーにとって魅力的な体験にならなければ、企業の基盤たるユーザー離れを起こしかねない。広告事業とユーザーエクスペリエンスの両立をどう考えるのか。Twitterの広告事業責任者の松山歩氏に考えを聞いた。
Q ユーザー視点に立った場合、現在のデジタル広告における課題とは?
A「使用環境を害さない形式」と「求められている文脈に沿う」ことがポイント。
従来のマス広告とユーザーの「視聴態度」が異なることが、デジタル広告の体験における問題を引き起こす理由のひとつだと言われています。テレビCMと比較して、インターネットはユーザーが積極的、能動的に情報を探しに来ている場であるため、出し方によってはユーザーにとって邪魔な印象をより強く与えかねない。
しかし、私は逆にそこにデジタル広告ならではの価値が潜んでいるのではないかと考えます。マス広告は受け身で見ているので、確かに嫌悪感は抱きにくいかもしれないですが、ただ単にスルーされているだけ、とも考えられるからです。「情報を探そうとしている時」「積極的にかかわろうとしている時」こそ、本来広告は効果を発揮できるのではないかと思うのです。
では...
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