マーケティング領域におけるDXでは、その企業が置かれている環境や実現したい目的によって、選択すべき手法が異なる。自社の状況を見つめなおし、適切なコミュニケーションにより企業の価値を向上させるポイントをユミルリンクの渡邉弘一氏に聞いた。

ユミルリンク
取締役
渡邉弘一氏
システムエンジニアとしてキャリアをスタート。ユミルリンクに入社後は、法人営業を経てBtoBマーケティング全般に従事。同社は2021年9月に東証マザーズへ上場。現在はマーケティング・営業を掌握し、広報・IRを含めたマーケティング全般を統括。
Q1 業務効率化にとどまらず新たな売上を創出するためのマーケティングDXにおいて必要な観点とは?
A デジタル化のみにとどまらず、価値を生み出すには“経営者視点”が必要。
マーケティングDXとはデジタルを活用して企業として新しい価値を創出することであり、新たな売上を得ることだととらえています。その実現のためには、デジタル化するだけではDXとならないため、どのように価値を創出できるかがポイントであり、ときに経営者視点でマーケティングDXを考え、遂行していくことが必要だと思います。バズワード化すると目的と手段が逆となってしまうことも往々にしてあるため、目的を明確化していくことも重要と考えています。
また、マーケティングとデジタルを同時に考えていく必要があることから、マーケティング、デジタル双方の知見を持った担当者をいかに増やしていけるかも必要なポイントです。