いざマーケティングDXに着手しても、その後プロジェクトが停滞してしまうケースも少なくない。形だけのDXにならず、当初描いた目的を達成するために必要な意識について、テレシーの川瀬智博氏に聞いた。

テレシー
取締役COO
川瀬智博氏
2013年に東京大学を卒業後、電通に入社。全国の放送局担当の後、2017年からは延べ200社を超える企業のメディアプランニング及びバイイング領域を担当。テレビスポットの新バイイング手法Effective Spot Planning(ESP)の構築に従事するなど、テレビCM起点でのPeople Driven Marketing先駆者。テレシー事業の立ち上げに参画し、2020年よりVOYAGE GROUP(現CARTA HOLDINGS)にジョイン。2021年にテレシー取締役に就任。
Q1 マーケティングDXが果たす役割とは?
A ビジネスの意思決定をサポートし、企業活動自体のDXを促す。
情報処理推進機構の「DX白書」によるDXの定義は、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とあります。
私はマーケティングDXが企業のマーケティング活動の強みやボトルネックを可視化することにより、ビジネスモデル等を変革する意思決定をサポートする役割を果たすと思います。マーケティングDXを通してビジネス上の意思決定をすることで...
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