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新時代のクリエイティブパートナー

事業の「意味」が曖昧になる時代、求められる伴走力

大﨑 優氏(コンセント)

    Q クライアント企業がデザイン、クリエイティブのプロに求めることとして、どのような領域、どのような課題の解決にニーズがあるとお考えですか。

    A オーダーされたものをつくることではなく、共につくりあげることが求められるようになりました。

    DXの進展や生活者の価値観が変化する中で、多くの事業の「意味」が曖昧になり境界が溶けています。例えば、生活者が捉える「自動車の意味は何か」「移動することの意味は何か」など、事業が存在する意味が不確かになり、「何が問題か」という定義も難しくなっています。その背景から、デザイナーに期待されることは、オーダーされたものをつくることではなく、クライアントの経営や事業の状況を把握し、問題設定を仮設し、解決のためのプランニングをクライアントと共につくり上げることに変わってきました。

    また、デザイナーがプロジェクトのなかで伴走することで、クライアントメンバーの創造的な思考と実行力を引き出し、育成していくようなニーズも増えています。

    Q 昨今の企業コミュニケーションの潮流についてお聞かせください。

    A インターナルコミュニケーションに力を入れる企業が増えています。

    事業の「意味」が溶ける背景から、その変化をキャッチアップし、意味を捉え直すためのインターナルコミュニケーションに力を入れる企業が増えています。

    着目すべき点は3つです。ひとつは、企業のパーパスや事業ビジョンを、経営陣・従業員・顧客等が一緒になって...

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