次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は日清シスコ マーケティング部 第1グループで活躍する大原聖香さんに話を聞いた。
おいしいものを、より多くの人々に届ける方法を考えたい
日清シスコが展開するシリアルのブランド「シスコーン」は2023年、発売60周年を迎える。手軽においしく、栄養がとれる朝食として子どもから大人まで幅広い世代から愛されてきた。
その「シスコーン」ブランドを担当している若手マーケターが大原聖香さんだ。大原さんは学生時代に栄養学を専攻していたことから、入社当初は同社の開発研究所に所属。2021年にマーケティング部に異動した。現在は「シスコーン」の期間限定商品の担当として活躍している。
研究所からマーケティング職への異動を志望したきっかけは、商品をお客さまに届けることに興味を持ったからだと大原さん。
「研究開発の場合は味や栄養バランスを追求し、おいしいものをつくることがゴールです。研究に携わるにつれて、商品の“届け方”に興味を持つようになったのがマーケティング部への異動を希望したきっかけでした。研究とは違う、商品をより多くの人に届ける方法に魅力を感じました」(大原さん)。
「シスコーン」の新たな届け方に挑戦していきたいという大原さん。マーケティング部に異動してから携わった施策の中で印象に残っている仕事は、2022年春に発売した期間限定商品である「なぞのシスコーン」の企画だという。
「研究時代から“こう届けてみたらどうだろう”、“面白いアプローチはないか”と...