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デジタルだけでブランドはつくれるか?

Duolingo初CMで狙う利用者層とは―デジタル発企業のテレビCM戦略(3)

水谷 翔氏(Duolingo)

“外国語を学びたいけど学べていない”人たちに向けてアプローチする、無料語学アプリ「Duolingo」。日本語話者向けのサービスリリースから2年、2022年5月に初めて、全国でテレビCMを放映した。カントリーマネージャーの水谷翔氏に、日本国内でのマーケティング戦略について話を聞いた。

Duolingo▶▶語学アプリ「Duolingo」

コミュニケーションのポイント

☑クリエイティブテストを繰り返したテレビCMを全国で放映

☑日本の文化に溶け込む、「人が人に進めたくなるような施策」

☑語学を、人々の日常と密接なものにする

クチコミで全世界へ さらなる信頼感を呼んだ

無料語学アプリの「Duolingo」は、ユーザー同士で競い合ったり、ポイントを獲得することでレベルアップできたりと、ゲーミフィケーションの要素を導入したプログラムに特徴がある。2012年にアメリカでサービスの提供が開始され、現在40言語で103コースの学習が可能。日本語話者向けのコースでは現在、英語、中国語、韓国語、フランス語の4言語を提供している。

全世界での利用者数は5億人以上。また、米モバイルアプリ調査会社のSensor Towerにおける市場調査では、2021年下半期の日本国内におけるダウンロード数、収益ともに、語学学習アプリカテゴリートップとなった。

当初、ユーザーの年齢分布は中高年が多く、学びなおしのニーズが高かった。2020年8月、水谷氏のカントリーマネージャー就任をもって、日本国内でのビジネスを本格展開。デジタル広告やPRイベントを実施するなかで、若年層の利用が増加していったという。

例えば、コロナ禍で卒業旅行に行けなかった学生に向け、期限と行き先自由の旅行券10万円をプレゼントする「未来で使える卒業旅行券」キャンペーン。またフランス語コースのローンチのタイミングには、フランス語で注文するとフランスパンが出てくるパン屋を期間限定でオープンし話題を呼んだ。

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