次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はロッテ マーケティング本部ブランド戦略部で活躍する佐藤洸輔さんに話を聞いた。
商品を買ってもらう施策に正解はないと思う
50を超える菓子ブランドを展開しているロッテ。その中でもブランドマネジメントに特化したチームが存在しているのは、アイスクリームブランドの「クーリッシュ」、ガムの「キシリトール」、チョコレート菓子の「チョコパイ」と「ガーナ」の4ブランドのみだ。会社を代表するブランドとして、スピード感をもって戦略を立てて実行する必要があるからこそ、このようなマーケティング組織の体制になっている。
その4ブランドの中で「クーリッシュ」のブランドチームに所属しているのが現在、入社7年目の佐藤洸輔さんだ。1年半前に営業から異動になり、現在はテレビCMの制作やSNSアカウントの運用、イベントの運営など多岐にわたる業務を担っている。
もともと商品企画には学生時代から興味があったという佐藤さん。営業からブランドチームに移ったのは社内公募がきっかけで、手を挙げて勝ち取ったものだったと話す。
「営業から見るマーケティングチームは、一言で表すと“キラキラしている”という印象でした。芸能人を起用したCMや施策を考えていることもあっての印象でしたが、マーケティングの仕事を表面的に捉えてしまっていたのだと思います。実際に属してみて思うのは意外と地道な作業が多いということ。企画にしろ、その後の効果検証にしろ、データを見て緻密に組まれた戦略を実行していく。キラキラの裏にある...