広告マーケティングの専門メディア

           

デジタル広告品質とコンテキストターゲティング

インターネット広告は、なぜ嫌われる?広告とコンテンツを寄り添った関係に

長澤秀行氏(BI.Garage)

Q「デジタル広告の品質」にかかわる領域で、もっとも注目している課題とは?

A ユーザーのコンテンツ利用の嗜好文脈性が広告のターゲティングシステムで分離、無視されるケースがある。

インターネットメディアが社会全体に普及してきた現在でも、情報の受け手の広告への意識は変わっていません。そもそも広告とは、企業や商品情報を不特定多数の消費者に一方的に発信する行為であり、受け手に常に不快感や違和感を与えがちなリスクのともなう情報提供作業であるとも言えます。

広告の歴史はその不快感・違和感を与えるリスクをいかに低減させるかを試行錯誤してきた歴史でもあると考えられ、マスメディア広告の成立はこの広告の受容性リスクの軽減効果を多分に活用しています。それが受け入れられやすい広告クリエイティブへの努力であり広告情報を載せる良質なメディアビーグルへのメディアプランニングです。つまり、メディアコンテンツと広告は寄り添った存在であり、一次コンテンツメディアがそのコンテンツ品質のクオリティを担保するのは広告品質を担保するのと同意義なのです。

ユーザーは、なんらかのメディアコンテンツを利用する動機があってメディアに接触し、そのついでに広告にも接触する機会を得ます。メディアコンテンツ利用が...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

デジタル広告品質とコンテキストターゲティング の記事一覧

ユーザーに求められる広告配信に向けた ブランドの能動的なアドベリ活用
デジタルメディアの健全な環境構築へ向け いかなる不正も絶対に許さない姿勢を
デジタル広告を出稿する『場』のコンテンツの安全性は広告主にも重要事項
事業者の不安解消だけでなく ユーザーにポジティブなデジタル広告を再検討する
なにを指標とするかが重要 デジタル広告の目的やフォーマットに応じた効果測定を
インターネット広告は、なぜ嫌われる?広告とコンテンツを寄り添った関係に(この記事です)
38社にアンケート!大手企業の宣伝部長が考えるデジタル広告の品質問題
第三者検証機関、ABC協会に聞く JICDAQ認証の仕組みと展望
JICDAQとコメ兵が対談 広告主の課題意識の向上をどう実現する?
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する