過去最高の応募数を記録した第59回「宣伝会議賞」。64万を超える作品のなかで見事、受賞を果たしたのはグランプリを含む10名でした。今回はコピーゴールド、CMゴールド、シルバーを受賞された9名のうち8名に参加いただき、オンライン座談会を実施しました。それぞれの「宣伝会議賞」への想いとは?
皆さんにとって「宣伝会議賞」とは?

コピーゴールド
丸山優河氏
「熱量の見える化」
自分のコピーや企画に対する熱量が“本数”という形で表れる。応募者同士でコピーの輪が広がることで熱量が伝播する。人の熱量が見えるのが「宣伝会議賞」。

シルバー
宝来麻矢氏
「言葉を通し世界を見る機会」
「宣伝会議賞」があったから知れた企業、人、商品・サービスがたくさんあります。それを言葉にしようとするからこそ見える景色があって、世界が広がるんだと実感しています。

シルバー
阿良聖路氏
「気前がいい!」
応募条件に年齢制限がないのも、1課題に100本も応募できるのも、挑戦に回数制限がないのも。10回以上も応募し続けてきた自分には心底ありがたいです。100万円も気前がいい!

CMゴールド
水野綾子氏
「第2の青春」
“言葉の甲子園”というか、第2の青春でした。大人になっても仕事以外のところで本気になれる場があったのはとても幸せでした。「宣伝会議賞」があったからこそ出会えた仲間にも感謝です!

シルバー
山本 築氏
「言葉の定点観測」
広告業界に属していない私からすると、自分の「言葉」を批評してもらえる数少ない場所です。自分が1年間、どれだけ言葉に向き合えたかのアンサーがもらえる場所。

シルバー
上條直子氏
「仲間とつながれる場所」
『SKAT』を見ると知っている人が増えていく。他の公募には強固なコミュニティができるものは少ないと思います。ひとりで戦うのだけれど、ひとりじゃないことを教えてくれます。

シルバー
柳田 峻氏
「打席に立つ自信をくれる、“打席”」
トップクリエイターに自分のコピーが認められる経験は、本当に贅沢で幸せなことです。ここでの結果を自分の中で昇華して実務に生かす。自分の仕事が打席なら、「宣伝会議賞」はその打席に立つ自信をくれる“ 打席”だと感じています。
Q1 ファイナリストに選ばれたとわかった瞬間、何を考えましたか?
驚きと感動で仕事が手につきませんでした(宝来)
宝来:事務局からメールがきた瞬間から、驚きと感動で仕事が手につきませんでした(笑)。いざ贈賞式に行けば、ファイナリスト作品の秀逸さに圧倒され、名前を呼ばれることはないだろうと完全に皆さんを全力でお祝いするモードに入っていたので、自分が呼ばれたときは頭が真っ白になってしまいました。
山本:3回目の挑戦。まず、ファイナリストに残ったことに驚きを隠せない自分がいました。贈賞式ではシルバーの受賞作品から発表されていきますが、「どうせとれない」という気持ちと「まだグランプリの可能性も残っている!」という想いを行ったり来たりしていました(笑)。結局、名前を呼ばれたのはシルバー発表の最終枠だったので、ドキドキの時間がとても長かったのを覚えています。
柳田:受賞課題では10本しか出していなかったのですが、その中でも個人的に「なんでこれが選ばれた?」と思うような作品でした(笑)。でも、審査員の方たちがこのコピーを選んだということは、僕のコピーを見る目がまだまだ養われていないということ。実力のなさを痛感しました。
上條:実はファイナリストの連絡をもらう数日前に身内に不幸がありました。応募期間中も危ない状況だったのですが、そんなときでもコピーを書いているときはいつもの自分でいられました。頑張って応募していたので、ファイナリストの連絡をもらって、贈賞式で受賞がわかったときは、すべてが報われたという気持ちになりました。
Q2 眞木準賞が該当なし。会場で聞いた皆さんはどう感じましたか?
個人名を表敬する賞を、本人以外が審査することの重みを感じました(丸山)
丸山:とても納得しました。賞の意義や該当する要件を満たしているかを審査員が精査なさっていることもわかって...