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国語学の視点

意外なキャラが生み出す面白さ

金水 敏氏(大阪大学)

CMだからこそできる冒険 ギャップと演技力で残すインパクト

出演者の容貌やこれまでの経歴から想像しにくい、意外なキャラの楽しさを味わわせてくれるCMが時々ある。CMだからこそできる冒険ということもあるだろう。

広瀬アリスと吉沢亮は、押しも押されもせぬ美男美女タレントの代表と言えるが、CMで見せる顔はかなりインパクトがある。広瀬アリスはauのスマホ契約プログラム「povo2.0」のCMで、内気な青年・鈴鹿央士に、ところ構わずぐいぐい迫ってpovoを勧めてくる。能天気な決め台詞「それがpovo~」が妙に耳に残る。

また任天堂のポケモンのCMでは、タロット占いのカードを勝手に解釈して、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」と「Pokémon LEGENDS アルセウス」のどちらを選ぶか迷う様子が描かれる。プレミアアンチエイジング「カナデル」のように、ひたすら美貌をアピールするCMもある一方で、ちょっとオタクっぽい演技が似合うことを感じさせてくれる。

吉沢亮のアイリスオーヤマのCMでは、河原崎建三演じる社長のオファーを受けたCMプランナー「要正直」氏の奇妙なやりとりを見せる。「低温製法米のおいしいごはん」のCMの打ち合わせでは「で、炊飯器を売りたいんですか、お米を売りたいんですか」と迫り、「どっちも!?」と...

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