「ともに」というフレーズで一体感ある応援を意識
日本サッカー協会(JFA)は、3月23日から31日まで、首都圏・愛知・大阪・福岡で屋外(一部屋内)デジタル広告を活用したSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)のプロモーションキャンペーンを実施した。
2022年11月に開催されるサッカーW杯。4年に一度の大会の出場権をかけて1月から3月に開催されたアジア最終予選を応援しようと「#ともに戦おう日本代表応援キャンペーン」と題して展開。開始当初の1月は日本代表のサポーターやファンをコアターゲットに向けて、最終戦が行われた3月は「国民の関心事」であり見逃してはならない一大イベントとして、少しでもサッカーに関心のあるライトなファン層へ、訴求対象を広げて施策を行った。
同キャンペーンの施策の狙いについて、日本サッカー協会プロモーション部の糸川雅子氏はこう話す。
「今回のワールドカップで日本代表チームは史上初のベスト8進出を目指しています。その目標に向かって戦うチームを、サポーターやファン、さらには日本国民全体で応援し、試合を盛り上げてもらおうと、キャッチコピーでもある『#ともに戦おう』を合言葉に、フェーズを2つに分けて施策を展開しました」。
この「#ともに戦おう」という言葉には、強い思いが込められている。コロナ禍の影響で、試合はしばらくの間無観客状態が続いた。現在も入場が制限され、会場で声を出して選手達に熱いエールを送ることが難しい。そうした状況下でも、選手とファンが心を一つにして、一緒に戦うんだという熱いメッセージが反映されている。
ターゲットを細かくセグメントし効率的な認知拡大を図る
1月に開始した第1弾のSNSキャンペーンでは、「#ともに戦おう」のハッシュタグとともにファンからの応援メッセージを募集。3月に実施した第2弾では、寄せられたメッセージを活用し、タイポグラフィーでスタジアムに配置。ファンの声が観客席いっぱいに満たされたグラフィックデザインを...