広告マーケティングの専門メディア

           

デジタル×顧客起点で暮らしと社会にイノベーションを起こす!

最終目標は社内のデジタル人材育成 積水化学工業が取り組む、マーケティングのDX

アンダーワークス

住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックス等、多様な事業を展開する積水化学工業では、中間膜と呼ばれる合わせガラスに用いられる特殊樹脂フィルムを扱う中間膜事業部がWebサイトを全面的にリニューアルした。本サイトを基点にグローバル展開におけるデジタルマーケティングを推進する藤岡氏と、取り組みをサポートするアンダーワークスのメンバーに話を聞いた。

SEKISUI S-LEC B.V.
Marketing Department
Marketing Manager
藤岡 翔氏

アンダーワークス
コンサルティング事業本部
エグゼクティブディレクター
田口 裕氏

アンダーワークス
コンサルティング事業本部
シニアコンサルタント
リチャード ジョン グッジャー氏

コロナ禍でBtoB事業でもWeb起点マーケティングが重要に

──現在、藤岡さんはオランダに赴任し、ヨーロッパ域内におけるマーケティングの責任者を務めていらっしゃいます。現在の担務領域について教えてください。

藤岡:当社は住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックス、メディカル事業など多岐にわたる製品やサービスを提供しています。そのなかで、私は高機能プラスチックスカンパニーの中間膜事業の一員としてオランダに駐在し、中間膜のマーケティングを担当しています。中間膜とは合わせガラスに用いられる特殊樹脂フィルムのことです。合わせガラスは、2枚のガラスの間に中間膜を挟み込む形で製造されます。

当社の中間膜は、ガラスが割れることによる破片の飛散を最小限に抑えられるなどの安全性だけでなく、遮音、遮熱などのさまざまな機能を付与することができ、フロントガラスからサイド、リア、サンルーフへと用途が拡大。世界の自動車市場で大きな存在感を示しています。また自動車だけでなく、建築用合わせガラスも主要な用途であり、世界的に需要が拡がっています。

──藤岡さんはマーケティングにおけるデジタル活用を重視しているそうですね。その一環としてWebサイトのリニューアルを実施されました。

藤岡:10年近く前から、重要という認識があり、企画は始めていました。その後、まだ日本にいた2020年の後半頃から、デジタルを活用したマーケティングの企画が本格的に開始となり、そこでアンダーワークスさんとも知り合いました。

先述のように私は、当社の事業にはデジタルマーケティングが必要だと考えてはいましたが、なかなか事業課題に直結せず、動き出せなかったという経緯がありました。しかしコロナ禍になり、展示会のようなリアルな接点が失われるなど、当社のクライアントであるガラスメーカーの方々に直接の提案ができなくなりました。必然的にデジタル化が必要であるという機運となり、Webを基点としたマーケティングの必要性が高まったのです。

パートナー企業を探すことになったのですが、複数の候補から...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

デジタル×顧客起点で暮らしと社会にイノベーションを起こす! の記事一覧

最終目標は社内のデジタル人材育成 積水化学工業が取り組む、マーケティングのDX(この記事です)
「広報の戦略的DX」で、コロナ禍でも発信力を強化 コーポレートサイトのリニューアルでIRと採用に成果
守りのセキュリティと攻めのマーケティング JALとしてのお客さまへの想いが生んだ部門間連携
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する