世界の一大事 日本も決して他人事ではない
まさに世界の一大事である。日本選手の活躍と挑戦で過去最多のメダル獲得となった北京五輪を終え、通常であればメダルを持ち帰った選手たちの笑顔がテレビに大きく流れているはずだった。
しかし、画面に流されるのは「映画」とも思えるまさかの「侵略映像」。コロナという「天災」が起こす人や経済への存続危機に対して世界が挑戦を続けている中で、歴史的な「暴挙」となる今回の「侵略」という「人災」は、人や経済以上に文化的で幸福な生活を営む国・家族・国際社会を破壊しつつある。また「侵略」という行為は決して他人事ではない。過去を振り返れば「日本」も同様な歴史を持ち相互の関係は長きにわたり隔たりがある。
「新しい価値観」を伝えるときには、いつも経営者と編集者がいた
こういった状況下においてメディアは大きな影響力を持つ。特に出版業の役割はとても大きい。日本でも戦時中には多くの出版社がその活動に国から制限を受けた。言論統制が強まり、政府の意向に沿わない出版社の経営陣・作家・編集者は常に監視され、時には投獄・拘束された。
一方で、政府と近い出版社には紙の支給や流通が優先され、国民に向けた政府の広報対策に利用された。戦後は憲法に基づき「出版の自由」が約束され、数多くの出版人が活動を再開。新しい出版社が多く生まれたが、戦後の資材不足により紙の手配が難しく老舗出版社の屋号を借りて出版に辿り着くこともあった。
こういった様々な壁を乗り越えてでも、「本質」や「新しい価値観」を社会や生活者に伝えていく覚悟を持った「経営者・編集者」が多くいたことが、日本の成長に大きく貢献したことを疑う余地はない。
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