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広告業界トピックス

民放がTVerと同時配信 2022年度は番組放送の在り方が変わる

明石庸司

2022年FIFAワールドカップ 「ABEMA」が全試合を無料で生配信

今年11月から中東カタールで開催されるサッカーのワールドカップ(FIFAワールドカップ カタール2022)についてNHK、テレビ朝日、フジテレビの3社は3月8日、それぞれ放送権を獲得したと発表した。全64試合のうち、NHKは開幕戦と決勝を含む21試合を地上波・BSなどで放送する予定。テレビ朝日系列とフジテレビ系列はそれぞれ10試合ずつ地上波で放送するとしている。また、サイバーエージェントも3月15日、インターネットテレビ「ABEMA」で全試合を無料生中継すると発表した。

サッカーワールドカップは、2002年日韓大会から前回の2018年ロシア大会まで5大会はNHKと民放で構成するジャパンコンソーシアム(JC)が放送権を取得し、NHKと民放各社が地上波およびBSで放送してきた。また、衛星放送では日韓大会から2010年南アフリカ大会までスカパー!も放送していた。ただ、大会ごとに放送権料の高騰が伝えられており、スカパー!の撤退に続き、2010年南アフリカ大会以降、民放も赤字となっていたことから、カタール大会ではNHK・民放各局のJCの枠組みではなく、民放は各社の判断となったようだ。

日本代表は、原稿執筆時点では本大会出場が決まっていない。3月24日のアジア最終予選オーストラリア戦に日本が勝利した場合、7大会連続の本大会出場が決定する。そのアジア最終予選は、動画配信サービス「DAZN」が日本国内の配信権を取得。地上波テレビでは日本で行われるホームゲーム4試合をテレビ朝日が取得し中継を行ったものの、24日のオーストラリア戦を含むアウェー戦はDAZNの有料配信のみで地上波中継がない。そのため...

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