パーパスを中心に『個』と『会社』が重なる ソニーグループの人材に関する理念
2021年4月の経営機構改革により誕生した新生「ソニーグループ」は、グローバルに広がるグループ全社員に向け、人材理念(Sony's People Philosophy)を再定義した。同社では約11万人の人材と、「ソニーグループ」という企業の関係をいかにとらえているのか。
パーパスとブランド体験
クリエイティブに特化した機能をより強化するため、資生堂の100パーセント出資会社として2022年1月に設立した資生堂クリエイティブ。150年の歴史を持つ資生堂で培ってきたDNAを持つ同社の、新たな挑戦とは。
コーポレートロゴは社内のデザイナーがペアを組み、コンペ形式で決定。最終的な投票には全社員が参加した。
美の力、クリエイティビティの力を信じ、世界に感動をもたらす
ブランドと人を結びつけ、美を楽しむ体験を創造し、人々の心を豊かにする
あらゆるものに美を見出し、新たな美を生みだすクリエイティブコレクティブ
“Do Beautiful” 生き方、働き方、すべては美につながっている
2022年1月、資生堂内部のクリエイティブ部門から新会社として設立した資生堂クリエイティブ。その起源は資生堂の初代社長である福原信三氏が1916年に設立した「意匠部」にある。
意匠部では「感性に基づくクリエイティブこそが企業価値を創り出す」という言葉に表れるように、経営とデザインを近い位置づけでとらえていた。クラフト(ものづくり)において高い品質を提供することが企業のアイデンティティとなるとの考えのもと、洗練されたものづくりが行われ、この考えは資生堂のクリエイティブ部門に脈々と受け継がれてきた。
資生堂クリエイティブの代表取締役社長を務める山本尚美氏は、「100年以上の時間の中で“デザイン”や“クリエイティブ”に対する考え方も変化しています。エンドユーザーが手に取って使用するという点でクラフトが重要なことは変わりありませんが、『顧客体験をどれだけ豊かにするか』という“体験デザイン”もクリエイティブの力が発揮できる領域です。顧客とのタッチポイントが多様化し、パーソナライズする時代において、プロダクトデザインからコミュニケーションまで“体験デザイン”の強化を目指し、新会社の設立に1歩踏み出しました」と話す。
資生堂で脈々と受け継がれてきた“美”への探求心と時代に応じたクリエイティビティを発揮するという両翼を持ち、資生堂クリエイティブは誕生した。
新会社設立にあたり、パーパス、ミッション、ビジョン、バリュー(PMVV)と、コーポレートロゴ、ステートメントを新たに制定。これらはすべて、制作から確定まで、社内のメンバーが行ったという。
「トップダウンで決めたものを伝えることもできるのですが...