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大学ゼミ訪問

施策の背景にあるものとは? 企業の狙いを常に意識—大妻女子大学 桑島由芙ゼミ

桑島由芙ゼミ(大妻女子大学)

[SEMINAR DATA]                           
ゼミ名 桑島ゼミ
設立 2015年
学生数 3年生:14名
4年生:14名

大妻女子大学 社会情報学部
桑島由芙准教授

東京大学経済学部卒、同大学経済学研究科博士課程修了、博士(経営学)。東洋大学を経て2016年より、大妻女子大学社会情報学部 社会情報学科社会生活情報学専攻専任講師。2021年より現職。専門は消費者行動論、ブランド論など。

施策の背景にあるものとは?企業の狙いを常に意識

大妻女子大学の社会生活情報学専攻では、「経済・経営学系」「社会学系」「メディア学系」と3つの分野の学問を横断して学ぶことができる。そのなかでマーケティング領域を担当しているのが、桑島由芙准教授。ゼミではまず、3年次に輪読を通してマーケティングの基礎知識を身に付けていく。章ごとに担当者を決め、要約した内容を発表。関連する企業事例の研究なども行う。

卒論のテーマはアイドルのマーケティング戦略や、プロ野球球団の経営戦略、スーパーマーケットのブランド戦略の違い、令和に残る銭湯のマーケティング戦略の研究など、自身の興味関心を起点に設定する。3年生の時点でテーマを考え始め、夏休みの宿題でそのテーマに関わる書籍や論文を読み、内容を取りまとめて発表。本格的な研究にスムーズに移行できるよう、少しずつ掘り下げていく。

常日頃から学生たちに伝えているのは、身近なことに疑問を持つ大切さ。毎週必ずひとつ、身の回りで疑問に思ったことを持ち寄って議論する場もつくっている。

「企業が何らかの取り組みをしている時に、その背景にある理由を考えるように伝えています。ありとあらゆる企業がマーケティング戦略の下に私たち一人ひとりにリーチしようとしています。その意図を汲み取ってほしいです。マーケティングが机上の空論のようにと考えられることもあるのですが、実際の日々の企業の取り組みを意識することで、より理解が深まると考えています。卒論の対象として自分の興味のあることを研究してほしいと思っていますし、いち消費者としても、企業の狙いを意識することが大切だと考えています」と桑島准教授は話す。

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