2022年4月1日より 成年年齢が18歳に引き下げ
2022年4月1日に成年年齢を20歳から18歳に引き下げることなどを内容とする「民法の一部を改正する法律」が施行されることに伴い、政府広報室は新成人に向け「成年年齢引下げ」の政府広報キャンペーンを1月7日より開始した。
本キャンペーンは、“未来は、新しい可能性に満ちている”というエールを新成人に届けるとともに、成年年齢引下げによる変更点の周知や消費者トラブル等への注意喚起、内容理解を目的にしている。
日本の成年年齢は1876年(明治9年)以来、20歳とされていた。しかし近年、憲法改正国民投票の投票権年齢や、公職選挙法の選挙権年齢を18歳と定めるなど、18歳、19歳の若者も国政上の重要な判断に参加できる政策が進められてきた。こうした中で、市民生活に関する基本法である民法においても、18歳以上を大人として扱うことが適当ではないかという議論のもと、成年年齢が18歳に引き下げられることとなった。
政府広報室の担当者は成年年齢の引下げについて、「18歳に達した者の自己決定権を尊重することで、積極的な社会参加の促進を期待している」と話す。
その一方で「未成年者取消権を行使することができなくなるため、新成人を含む若者が悪質商法等のターゲットとなることや、成年年齢の引下げにより変わることと変わらないことが正しく理解されない場合、意図しないトラブルを招くおそれがある」と懸念される課題を話す。
「東京リベンジャーズ」とタッグ 分かりづらい説明も飽きさせない
こうした懸念の払拭を図るため政府広報室では、若者世代に向けた「18解禁 新成人たちよ、未来をつくれ。」というメッセージを設定し、若い世代を中心に支持を得ている大人気アニメ「東京リベンジャーズ」(©和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会)とタイアップした広報キャンペーンを展開することに決めた。
政府広報室の担当者によると、「『東京リベンジャーズ』の物語の中心にある“立ち向かえば、自分たちが望む未来は...