本来のInstagramの使い方を再認識するキャンペーン
SNSプラットフォームInstagramを運営するMeta(旧Facebook)の日本法人、Facebook Japanは昨年9月13日から12月31日まで、日本初となるブランドキャンペーン「LOVE YOUR LOVE 好きっていいね。」を実施。全国でテレビCMを放映したほか、都内3地域を含む全国主要都市において屋外広告、Instagram上を含むデジタル広告を展開した。
施策の想定ターゲットは、18〜24歳の男女。Instagramが「興味関心を探索できる」プラットフォームであるという価値観を確立し、自分の本当の興味を探求する場と認識してもらうことを目的にしている。
Instagramと言えば、連想されるのが「インスタ映え」という言葉。2017年の流行語大賞にも選出された言葉だが、そのおかげで定着してしまったのは、「Instagram=華やかで見栄えのする写真や動画をシェアする・見るためのアプリ」というイメージだったという。
「アプリへの印象の影響で、一部の利用者からは“投稿時に周りの目を気にしてしまう”という声もありました。ですが本来、Instagramは趣味にまつわるコンテンツやお気に入りのクリエイターなど、それぞれの利用者が自分の大好きなこととつながることができる場所なのです」。
こう話すのは、Instagram,Head of Consumer Marketingの梅木伴明氏、Instagram,Marketing Managerの海鋒嗣美氏だ。
「Instagramが自分の『好き(LOVE)』を自由に追いかけられるプラットフォームであるという認識を形成するため、それがどんなことであろうと、自分だけの本音の『好き』を楽しむことを全力で肯定したいと思いました。それを応援するメッセージとして生まれたのが、『LOVE YOUR LOVE 好きっていいね。』です」(梅木氏、海鋒氏)。
アプリへの意識変革を図る 課題になったのは「日本人の性格」
今回のプロモーションは、Instagramへのイメージの変革も目的のひとつ。一部の人にとって「インスタ映え」のイメージが先行し、“他人の目を気にしてしまい、建前をシェアする場”となっているInstagramを、“自分にとって本音のLOVEを楽しめる場”として認識を変える...