「ESG、聞いたことがない」 回答率は約6割という現状
レノボ・ジャパンは12月6日、「#隠れESGを探せ」プロジェクトを開始した。本プロジェクトの目的は、すべての企業と働く人たちの「隠れESGアクション」を応援し、推進するきっかけづくり。プロジェクトの第1弾としてESGアクションをより身近なものとして伝えるためのWebドラマCMを公開したほか、日本中の「隠れESGアクション」をTwitterにて募集するSNSキャンペーンを実施。投稿したユーザーから抽選で、レノボのPCにアーティストが特別ペイントを施した同社の商品「Green ThinkPad」を、プレゼントしている。
プロジェクトを担当している同社マーケティング本部のリュウ・シーチャウ氏は、プロジェクト実施の背景にあるのは、ESGの認知度の低さだと話す。
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ってつくられた言葉。投資家や顧客、従業員などに対して経営の透明化や社会貢献、職場環境の改善などを行うことを指しているものだ。
気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している今、企業が中長期的に成長するためにESGへの取り組みは急務とされている。
しかし、同社が日本で働く人を対象に意識調査を行ったところ、ESGについて「聞いたことがない、初めて聞いた」と回答した人は約6割にも及んだという。
「調査の結果、ESGの認知度が大変低く、難しいものという印象をもっている方が多いということ、その一方で、環境に配慮した身近な取り組みについてはすでに実践している人が多いということがわかりました。この結果をうけ、コミカルなトーンのキャンペーンを展開することで、ESGへの関心を高めていきたいと思っていました」(リュウ氏)。
この調査結果をうけてレノボは、生活者が意識せずに実践している身近なESGアクションを「隠れESG」と命名。「会社の電気をこまめに消す」「移動はタクシー利用を控えて公共交通機関を利用する」など、まずは普段なにげなく...