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しかたなかったカラダの我慢を「しかたなくない」ものへと変える

ネクイノ×渋谷未来デザイン 「#しかたなくない」プロジェクト

ネクイノと渋谷未来デザインは12月14日、「#しかたなくない」プロジェクトを開始した。

ターゲットは暗黙の常識のなかで生きるすべての人々

ネクイノと渋谷未来デザインは2021年12月14日、「#しかたなくない」プロジェクトを開始した。ネクイノは、オンライン診療でピルの処方や医療相談を提供するアプリ「スマルナ」を運営する企業だ。

同プロジェクトは、生理や避妊などをはじめとしたカラダや性にまつわる「しかたない」を変えるため、具体的なアイデアやソリューションを、マガジンやイベントなどのさまざまなコンテンツで発信していくことで、より健やかな社会を目指すというもの。

プロジェクト発足のきっかけは、スマルナのユーザーから届いた声。「アプリを利用して初めて自分が我慢をしていると気づいた」という言葉を聞いたネクイノの代表取締役石井健一氏が「誰もが知らず知らずのうちに“しかたない”と認識して、我慢をしている」と実感したことで、立ち上がった。

日本でも多様性が推進されてきているとはいえ、性やジェンダーについての悩みはまだまだオープンに相談しにくいトピックス。それらに対して悩みをもつ当事者だけではなく、社会全体で「大切なあの人のことかもしれない、自分のことかもしれない」と気づいてもらうことで、対話を促すことを目的としている。

「生理、避妊、出産などと聞くと、女性をターゲットにしていると思われがちですが、当プロジェクトではこのような暗黙の常識や慣習、ルールのなかで生きるすべての人をターゲットとしています」。

こう話すのはプロジェクトの担当者である田中佳佑氏だ。当事者以外の目にも留まってほしいとの考えから、屋外広告やマガジン発行といったアナログな手段を選んで発信することに決めたという。

「SNSは自分の興味関心が強い分野の情報以外は入手しづらいという特性を踏まえ、アナログ手法も取り入れました。これをきっかけに企業や組織とさまざまな『しかたなくない』を実現していきたいと思っています」(田中氏)。

渋谷109前ではプロジェクトに関するマガジンを配布。配布冊数は1週間で8000部を超えた。

9割以上の女性が「体調不良でも休めない」と回答

ネクイノは今回のプロジェクトローンチに先立ち、先述のスマルナ利用者の声を踏まえ、ユーザー885人を対象にした調査を実施。そこで明らかになったのは、「我慢をしている人」があまりにも多いことだった。体調不良でも無理して出社した...

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