新しい広告媒体として注目を浴びているコネクテッドTV(CTV)だが、これまでのデジタル広告と同様に取り扱うと効果的に活用できなくなる可能性がある。そこで重要なのは、今どういった人が、どのようにCTVを利用しているのかを正確に把握することだという。ニールセンの調査結果を基に、高木史朗氏が解説する。
効果的な広告活用のためには視聴者の実態調査が不可欠
2020年上半期以降、新型コロナウイルスの影響により在宅時間が増加したことで、定額制動画サービス(SVOD)を筆頭としたインターネット動画コンテンツの視聴が増加しました。このような視聴時間の増加や視聴場所の変化により、動画配信サービスを視聴する際に、使用するデバイスにも変化が見られました。これまでは、日本ではスマートフォンから視聴する人が大半でしたが、通勤通学などの移動が減少し、在宅時間が増加したことによりテレビ画面からの視聴が増加しました。
実際、ニールセンの調査によるとインターネット動画視聴者のうち19%がCTVを使用して、それらのコンテンツを視聴していました。この割合は2020年と比べて5ポイント増加しており、増加傾向にあります。
CTVの利用者数拡大は、マーケターにとっては、消費者とコミュニケーションをとる新しい場所が増えることを...
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