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著者インタビュー

情報の流れを捉え、企業価値の創造につなげる

西野和美氏

情報資源の経営戦略
SNS時代の競争優位

●著者/西野和美
●発行所/日本経済新聞出版
●価格/2750円(税込)

本書『情報資源の経営戦略』では、企業を通じた情報の流れに注目し、その流れを整理。いかに経営に生かしていくかを示している。

「企業を取り巻く『情報の流れ』、この全体像を理解した上での情報の戦略的活用がインターネット時代の競争力を左右します」と話すのは、著者の西野和美氏。専門は経営戦略論と技術経営論で、企業に対する定性調査をもとにした研究を行ってきた。そこで見えてきたのが、情報伝達のスピードが格段に速くなり、情報量も増加していくなかで、その活用に頭を悩ませる企業の姿。情報を活用するための戦略の必要性を感じ、本書の執筆に至ったという。

例えば消費財メーカーであれば、顧客や市場を調査し、社内の技術とノウハウを生かして生産した商品を、市場に適切なかたちで売り込んでいく。そこにはモノだけではない、情報の消費と生成が関わっている。本書では、企業は「情報の流れをつくり出す」主体であるとし、その仕組みと果たすべき役割を解き明かしていく。

まず企業を取り巻くステークホルダーを「環境」とすると、情報の流れは4つのパターンに分けられる。ひとつは、企業が顧客や市場の情報を取り込む...

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