きちんとテレビ画面に顔が向いているかどうか⋯「テレビを視ている瞬間」を計測し可視化した、TVISION INSIGHTSの「Telescope(テレスコープ)」。ブランド・トラッキングのシンプルな分析にこだわった同システムに、2021年11月30日、新たにメディアプランニングの機能が加わった。カスタマーサクセスチームの福島江里奈氏に話を聞いた。
出稿パターン比較を自動化し、次のアクションに生かす
テレビの前の複数の視聴者の視線を1秒ごとに測定する、独自の「アテンションデータ」を提供するTVISION INSIGHTS。2020年11月からは、このデータを活用し、「自社のCMがきちんと見られているか」「競合や業界内でのポジショニングを確認したい」といった広告主の要望に応え、テレビデータを簡単に閲覧できるWebツール「Telescope」をリリースした。
この1年間、放送枠の影響を排除したCMクリエイティブを分析する機能や、出稿したCMを評価するメディアレビュー機能などを続々追加。直近では2021年11月に「メディアプランニング機能」が加わり、コストを加味してアテンションを最大化するための発注シミュレーションが可能になった。
この機能により、例えば「ヨの字」「コの字」といった絵柄を変えないまま各局のシェアを割り振りしたり、選択した絵柄の中で、時間帯シェアを調整した発注パターンを検討してみたりと、ゼロベースでプランニングするだけでない、ターゲットの注視効率の良い出稿パターンをベースに、より効率的なプランニングのシミュレーションが可能に【図表1】。様々な出稿パターンを比較しながら、次のアクションを検討できるようになる。
ユーザーの要望を受け、より使いやすいサービスへと進化してきた「Telescope」。「リリース当初は単機能で、まずは自社や競合のCMがどれだけ視られているかを観測してもらうためのツールでした。そこにクリエイティブ分析やメディアプランニングの機能が加わることで、ひとつのサービスでPDCAを回せるようになりました」と福島氏は話す。
さらに2021年10月、同社ではテレビCM枠の販売代理店業を開始し、アテンションをベースにプランニングからバイイング、振り返りまでをワンストップで実施できるように。2022年1月時点で調査パネルは関東2000世帯・関西600世帯にまで拡充し、より大きなサンプル数でのデータ提供も可能になった。
利用者からの多くの改善案や要望を集約するのが、カスタマーサクセスチームの福島氏の役割。今後もセールスチームと開発チームを繋ぎ、よりユーザーに寄り添ったソリューションを提供していきたいと、展望を語った。
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