広告学校まである就職環境 デジタルの知見は必須項目に
前編(前号掲載)では、なかなか接することのないアフリカの広告事情をAdvertising Weekアフリカの初代事務局長Tosinに聞いてびっくり。我々が長くお付き合いしたアナログメディアの時代を飛び越え、いきなりデジタル、モバイルの世界が広がっていた。
後編では、人口の半数以上が20代であるアフリカの若いデジタルネイティブ業界人の働き方と生活を取り上げよう。
アフリカではどのように広告人になるのだろうか?最初の問いにTosinはこう答える。「大学で広告関連の授業を受けて興味を持って就職することは、おそらく他の地域と変わらないと思うけど、アフリカならではのものは広告学校だね」。
さらに詳細を聞くと、いくつもの学校の名前が出てくる。最初に登場したRed&Yellow Creative School of Businessを検索してみると、マーケティングからCRに至るまで数多くのコース、さらにはオンライン講義も充実。サイトのトップには就職先の会社のロゴが誇らしげに表示されていた。業界予備校と呼んだら良いのか、日本にはたしかに存在しない。
「どれが王道かということはないけど、学生はインターンを通して企業を選んでいく。もちろん企業も優秀なインターン生の争奪戦だよ」。
ここは日本と同じ事情かもしれない。「とはいえ、デジタルの波が一気に押し寄せたし、広告志望の学生だけが業界を担うわけではないよ。異業種からの中途入社がとても多い。コンサルとか、映画のVFX経験者とか。デジタルを理解できれば業界への参入は簡単なんだ」。なるほど...